「よくある冷凍枝豆」
…と言うことなかれ。
前回ご紹介したホールコーンはいかがだったろうか?
あなたの中の”冷凍ホールコーンの常識”が吹っ飛んだことをただただ願うばかりだ。
そして今この記事を見ているあなたは、気づいているだろう。
そう、前のめりでおススメしたくなる商品に私は再び出会ってしまったのだ。
唐突だが、私のデスクは調理室のすぐ横にある。
「いやー!香りが・・・いいですね!」「うん!うん!!味が濃い!」
パソコンに吸い込まれるように仕事に集中していても、何を食べているのか確かめずにはいられない
気になる声がついつい耳に入ってきてしまう。
その好奇心に踊らされるように調理室をのぞくと・・・・
「ん?行儀よく枝豆が整列している。」
商品バイヤー達はいつも商品の比較検討をしているのだ。
一人のバイヤーに試食を促され、勢いに負けた私はひとつずつ食べてみることに。しかも目隠し付きだ。
「う~ん、これは水っぽい?あれ、これはひたすらしょっぱい。あ~これはよく家で食べるやつだ」あれこれ感じながら食べる。
何種類か食べ終え、また口に運ばれる・・・
「あれ?香りが違う。ん?!しかも味が濃いな!」
豆本来の上品な香りの後にやってくる 濃い味わいに私は内心驚いた。
その後も数種類が口に運ばれたが、その感動を超えるものは現れなかった。
そして満足げにおなじみのバイヤーから差し出されたのがこれ。
『JFSAセレクション 塩あじえだ豆(深緑艶豆)』
はるばる海を越えて「タイ」で生産されている
サトー商会オリジナル商品とのことだ。
「冷凍枝豆なんてどれも一緒」と思っていた私はやはり気になった。
「他の冷凍枝豆とは何が違うんだろう?」
私は疑問を解消するべくすぐさまこの商品の開発者に聞いてみることにした。
商品開発者B部長から教えていただいた”こだわり”をまとめるとこうだ。
B部長によると、この枝豆は安定して供給するためにタイの広大な農場で栽培され、昔ながらの手もぎで丁寧に収穫されるという。
数ある品種の中でも、風味のよさが特徴の”茶豆”と、さやの発色が綺麗な”緑光種”なる枝豆を掛け合わせたプレミアムな枝豆だそうだ。
茶豆の”味・風味の濃さ”と”美しい緑色のさや”を同時に実現した夢のようなえだ豆ということだ。
説明を受けたあとに調理室で改めて見てみると、試食時は目隠しされていて気づかなかったが、色がいい。すごく”緑”だ。
思えば、目隠しをしないと色の良さからすぐ勘付かれてしまうというバイヤーなりの”お楽しみ”だっだのだろう。
色や味・風味を守るためにわざわざアルミ蒸着という特殊な袋に入れているということも教えていただいた。
手前味噌だが、さすが業務用食品専門商社だ。商品開発がプロ向けになっている。これを一般の方も買うことができるのだから本当に凄い。
こんなこだわりがあり、あの味が実現しているのかとしみじみ納得した。
このへんでこんな声が聞こえてきそうだ。
「いやいや、枝豆は生が一番でしょ!」
枝豆と言うと確かに生のゆでたては最高だ。旬の時期は生に限る。でも少し待って欲しい。
生の枝豆が手に入らない時期に、生とそれほど遜色のない冷凍枝豆が食べられたらいかがだろうか?
それもいつでも。手軽にだ。
世の奥様方に問いたい。
ご主人が晩酌に食べた枝豆の残りが次の日、また次の日も冷蔵庫に残っている光景を頻繁に目にしていないだろうか?
断言しよう。ご主人がこの枝豆に出会えばそんな光景は二度と訪れない。
世の男性たちに問いたい。
日頃、「冷凍の枝豆だから・・・」と諦めてはいないだろうか?
少しでも心当たりがあれば是非この枝豆を試してみてほしい。
『あなたもこの濃さ、
試してみませんか?』
「あ、来月は冬至じゃないか。」